この度、2024年2月9日よりgallery UG Tennozで初の川平遼佑個展「Good Night My Friends」を開催します。
川平遼佑は、2019年に開催された約20年続いている若手アーティスト発掘と育成活動の一環であるUG Project「KONSHIN-TEN」より選抜され、専属アーティストとして関わりはじめて5年目となります。
想像力豊かな子ども時代のトラウマをユニークな作品に昇華してきました。実際のブリーフを支持体に、実際に見た怖い夢や想像してしまったオバケや怪物を描いています。
それは、幼いころにトイレに行けずにブリーフを濡らしてしまったことへの贖罪のようです。
近年、キャンバス作品を多く手掛けるようになり、支持体だったブリーフが画面の中にヒーローとして登場。子どもが生まれ、成長と共に自身の幼いころの記憶と重なり、キャラクターがより鮮明に投影されるようになりました。
同時に、はっきりとした太い輪郭とシンプルで鮮やかな色彩の背景で構成され、さらにコミカライズされた作品は、日本の現代アートで注目されるスーパーフラットとしての要素が含まれています。
「幼いころ、夢の中で出会ったオバケや怪物たちはどこへいったのだろう。
大人になるにつれて夢の中は現実味を帯びはじめ、怖い夢すら見なければ、ブリーフも穿かなくなって、いつしかおねしょをする事もなくなった。
おねしょの戦いは終わりを迎え、ついに平和が訪れたと思いきや…
「おやすみなさい」は、彼らにとって戦いの合図。
きっと誰かの夢の中で、今でもおねしょの攻防戦が繰り広げられているのかもしれない。」
川平遼佑