gallery UG Bakurochoでは４月21日(金)から4月29日(土)まで、板谷麗「RAW」を開催いたします。

板⾕は⾃宅や旅先のダイニングテーブルに実際に⽤意した野菜や⽣物などを配置し、⾃然光を利⽤して被写体その物の存在感を映し出す。⼀部では⽣々しく被写体の⾊合いを映し出し、⼀部では野菜達が瞬間的に意思を持ったのかと思うような姿になっている。それは優艶でもあり、緊張感を感じ取れる。
まるで被写体は意思を持って、板⾕に映し出されるためだけに存在し、被写体⾃⾝が⼀番美しい姿を表現しているのではないかと思うような感覚に落ち⼊る。しかし、彼⼥の作品のタイトルに注⽬してほしい。
⼈参のナムル / Carrots in Sesame Oil and Salt , Autumn、ビーフシチュー / Beef Stew , Autumn
など、全て料理名となっているのだ。意思を持っていた被写体は、その瞬間を記録した後「⾷べ物」となり、調理され⽇々の⾷事の⼀種となっていく。
鑑賞者は何も知らずに作品だけを⾒た時に写真作品の表現を感じ、タイトルを知った後に、被写体が⾷材になっていく姿をイメージする。⽬の前の写真だけでなく、鑑賞者のイメージ⼒までも作品として取り⼊れている。
元々時代や瞬間の⼀部を証明するための⼿段として使⽤されていた写真が、いつしか作品としての表現⽅法の媒体となっている。板⾕はその両者の要素を、限りなくアートに近い側から取り⼊れて⾏く。


板⾕は2022年のgallery UG Bakurochoで⾏われた「コンシン展Vol.4」に参加、弊廊では初の個展となります。是⾮ご覧ください。




“⾃宅で、旅先で。 ⾷材とされる⽣き物は、私に地球の⼿がかりを教えてくれる。” ーRei ITAYA


板⾕麗 / Rei ITAYA
⼥⼦美術短期⼤学卒業
雑誌 「Sports Graphic Number」 等にてポートレート撮影を中⼼に担当現在フリーランス・フォトグラファーとして東京を拠点に活動を⾏う

2011 第5回 「1_WALL」 展 - ガーディアン・ガーデン, 東京 第5回 「1_WALL」 ファイナリスト

2015 個展 「From The Dark Room To Outer Space 暗室から5宇宙へ」 - ROCKET, 東京
2018 個展「Before Becoming a Dish」 - 表参道ROCKET, 東京
2021 アートエキシビジョン 「SICF22」- スパイラルホール, 東京
2022 Konshin-Ten Vol.4 - gallery UG Bakurocho, 東京