gallery UG Tennozでは、2月10日(金) - 2月25日(土)まで、戸泉恵徳「SHINING SPARK」を開催します。
現実と虚構のズレをアイコン化したピンクアーミーシリーズで人気を博する戸泉による1年ぶりの個展。戸泉は制作時期によって込める想いは異なるものの、モチーフの放つ輝きを大切に描いてきました。
近年では戸泉がコレクションする数多のおもちゃモチーフだけではなく、自然物も取り入れて「想像の世界」を展開しています。
今展覧会では、画面に散りばめられた物語を繋ぐストーリーテラーのような役割をもったピンクアーミーが象徴的に描かれた新作を
3月のアートフェア東京に先駆け発表いたします。
ぜひご高覧ください。
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世界の想像の仕方
子供の頃おもちゃが好きで、ストーリーを想像しながら、ロボットを戦わせたり、いろいろな物を並べて架空の街を作ったり、そうやって、想像の世界に浸っていました。
その感覚は今も忘れてはいなくて、ただ昔と違って、今の今まで生きてくるにあたって得た知識や、日々流れてくるショッキングなニュースなども頭のどこかにあって、
それらも想像の世界に入り込んできたりします。
それでも日々,自分が思う美しい世界を模索しています。
昔好きでよく行っていたおもちゃ屋さんのように、全ての色がそこにはあって、そんな輝いている世界をずっと描いてきました。 その中には珍しく生きた花を描いた作品も何点かあります。
家にいる時間が増え、庭でいくつかの薔薇を育てるようになりました。剪定したり、栄養剤を与えたり、雑草を抜いたり。
二年経って、つるバラは沢山の花をつけるようになりました。
花の命は儚いものです。
夜明けと共に開花した瞬間がもっとも美しく、二晩もすれば散ってしまいます。
そんな一瞬の輝きに目を奪われました。
戸泉 恵徳