gallery UG Bakurochoでは7月28日(金)から8月5日(土)まで、沼野伸子「いつかの原っぱ」を開催します。
アートは時代とシンクロし、その時代の人々が求めるものへと変化を続けています。
せわしない現代の多くの人は、ひとつのものにいくつもの要素を求めているように感じます。
そして普遍的な癒しを、その中に探し続けているのだろうと思うのです。
描くもの。描かれていないもの。
沼野は、必要以上に描かないことで、それらの存在を露わにします。
新作の真ん中に描かれている小さな建物は、作家の分身のような存在です。
その周りに広がる原っぱは時の流れを意味しています。
何もない原っぱに建物が建ち、また原っぱ(更地)に戻る。
自身の分身を中心に時の移り変わりを描くことで自身の「テリトリー」を表現しています。
沼野はこれまで、草木や人などの「個」を描いていました。
今回は、新たな時間軸である原っぱ(空間)を画面に登場させています。
本展覧会では、沼野のこれまでとは違った視点から描かれる新作19点を展示します。
ぜひご高覧ください。
gallery UG
色々なものが変わっていく中で、その隙間に目印のように存在しているものを形にしたいと思い、制作しています。
沼野伸子