gallery UG Bakurochoでは6月16日(金)から6月24日(土)まで、長谷川彩織　「Botanical garden」を開催します。

長谷川は一貫して「迷子の風景」というタイトルの作品を発表し続けており、
「観る」という存在や時間に向き合う中で、私たちが普段慣れ親しんでいる「風景」の本質を探っています。
都会で過ごす私たちの日常は建物などの無機質な風景に囲まれており、長谷川はその無機質な日常を直線によってデフォルメし、そこに植物(癒し)を合わせます。
柔らかな画面の中に直線的なラインが描かれることによって緊張感が生まれ、それらは融合し、彼女の作品は、日常に溶け込んで見慣れたはずの風景を際立たせるのです。
2022年、新人発掘を目的としたUG Projectの一環である「KONSHIN-TEN vol.4」を経て、
本年春、gallery UG Tennozにて開催されたグループ展「Visualization」では大作をメインとして発表。
gallery UGで初の個展である本展覧会は、水と光の中に描かれる長谷川の新しい風景を発表します。

ぜひご高覧ください。

gallery UG




「迷子の風景」と題する作品を制作しています。
生の植物と写真に撮った風景を同じ画面に構成し、描いていく中で次第に両者は動き始めます。
互いに絡み、共生するように混ざり合っているかと思えば、再生と破壊を繰り返しながら広がり、風景を形成していく。
二つの間で繰り返すリズムは風景の前に佇む人の意識を記憶や空想へと導き、彷徨わせます。
そんな繰り返される儚くも力強い循環の中で迷子になれたらと思っています。


長谷川彩織