この度、gallery UG Bakurochoでは8月2日(火)から8月13日(土)まで、大嶋仁美「surface」を開催します。
大嶋仁美はこれまで外的要因によって姿を変える爬虫類のモチーフや複数のモチーフを1つの対象に仕上げることで人の心を表現してきました。
gallery UGでは3回目の個展となる本展覧会では色彩による表現ではなくマチエールによって表現しており、見えないようで見えてくる、内省的な複雑性を表現をしています。
「パネルに張られた真っ白な麻紙。
何も描かれていない白い画面を見ると、いつも高揚感を感じます。自分だけの心象風景が紙の向こうに広がり、平面だった一枚の紙が、全てを受け入れてくれる無限の空間に変わります。
紙の表面は、自分と外部の間にある、透明な膜のようです。私の内面と現実世界をつなぐ、見えない境界のような場所です。何も描かれていないように見える紙の中に、生き物がふと顔を出す。今回はこれまでの鮮やかな色彩を抑え、造形と触覚的な質感に焦点を絞りました。
物質でもあり空間でもあるその透明な紙を、行ったり来たりする生き物たち。彼らは、自身と周囲の間で変化し続ける、多様な心の表現です。」
大嶋仁美