この度、gallery UG Tennozでは2022年7月2日(土)から7月23日(土)まで専属アーティスト岡田菜美展「reflection」を開催します。
※7月1日(金)はプレビューとなります。

岡田は、今年3月開催されたアートフェア東京で個展として初出品する他、海外のアートフェアでも抽象性と具象性のハイブリットなバランスが好評を得ているアーティストです。

「“記憶にある風景”と“絵の具”」を何層にも重ね削りだす行為を何度も繰り返すことで“まだ意味を持たない風景”と“意味を帯びた風景”の関係性を表現してきました。

本展では、自然や風景に内在する光が生み出す多様性（反射、反映、影etc）を取り入れた新作を発表します。
光は込められた意味や表現方法は異なるものの、絵画の長い歴史の中で常に描かれてきました。
メイン作品(one view 56)では、木々の影が強調されているかのように描かれており、時間経過を感じさせます。また、one view 57では、一つの画面に異なる時間軸が描かれています。 どちらも光の影響によるものです。

岡田の作品は、年齢も経験も異なる鑑賞者が岡田の描いた風景に既視感を覚え、それぞれの意味を反映することで完成します。
ぜひ、ご高覧ください。


「形も色も曖昧になってしまった記憶があります。ぼんやりした永続する一瞬が存在していて、それを追いかけるように制作をしています。

出来上がった絵はフォルムや色が曖昧で、どこなのか、何なのかが限定されません。結果的に観る人が既視感を覚え自身の記憶を投影することもあります。

作品を通して自分の記憶との対話することで、one view "なんでもない風景"はさまざまな色を帯びていくように思います。」

岡田菜美