gallery UG Tennozでは、1月20日(金) - 2月4日(土)まで、ニワタカユキ「天の原」を開催します。
弊ギャラリーの専属になって12年目。天王洲では初の個展となります。
ニワは、"人間のカルマ(業)をばかばかしく表現し、造形で人を笑わせたいという気持ちを常に持っている"と言います。
これまで市井の人々をモデルに極端な表情と動きにより、人間の行為を誇張して表現してきました。
近年制作し続けている“清潔な人”シリーズは、中年男性が世間の目という緊張感から解放され、自宅でリラックスした瞬間の象徴的な姿として作られています。
「業」といえば、業つくばり、 業欲など、忌み嫌われる日本語を想起します。
しかし、不安や恐怖、喜怒哀楽を包みこむ表情の隣りあわせに、微かな希望の光が差し込み、大らかな表現と剰軽な造形に、見た刹那、とまどいを感じながらも快哉を思わず叫びたくなります。
今展覧会では、そのパンツ一丁のおじさんが草原を駆け回っているゲームを初お披露目。
このゲームを通して、観る者がパン一のおじさんと一体化し、滑稽で、且つ崇高な行為を体験してください。
その瞬間、誰もが一瞬神様になれるかもしれません。
是非ご高覧ください。
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やっと仕事を終えて、自宅に逃げ帰る途中
目に入って来る、街の人。脳裏に焼きつく姿を思い出す。
「ひょっとしたら、あの人は神様だったのかもしれない。」
家に帰って、ひたすらゲームの中に逃げる。
パンツ一丁のおじさんが、草原を駆け回るゲーム。
「大変な世の中だし、パン一で走り回るしかない気がする。」
ニワタカユキ